【その動きは違う】世界一が教えるエントラリーニャス
2021FIFAフットサルワールドカップはポルトガルの優勝で幕を閉じましたが、MVPに選ばれたリカルジーニョとは一時期同じチームでしたがトレーニングの時から凄く真面目にプレイしていました。優勝おめでとうございます!

そんなリカルジーニョと当時監督として舎弟関係にあったのがアジウ氏。
アジウのフットサルは本当に戦略的で1つ1つのプレイに意味・目的がありました。
特にこだわりが強かったのがエントラリーニャスで研究し尽くされた解を彼は持っていました。名古屋に受け継がれる伝統芸「エントラリーニャス」をトレーニングしていきましょう。

    INDEX

  1. エントラリーニャスの定義
  2. メリット・デメリット
  3. 「永遠のテーマ」ついに決着か?
  4. [実例]動画で学ぶ
エントラリーニャスってなに?と思った方はYoutubeで熱く語ってますのでこちらをご覧ください。

エントラリーニャスの定義

エントラリーニャスを議論(議論といっても一人二役ですが...)する前にエントラリーニャスの定義をあげておきましょう。
(1)前に行くプレイ
(2)ディフェンス同士の間(ギャップ)で受けるプレイ
(3)フィジカルよりタイミング
(4)DFから意識が無くなった時のプレイ
(5)味方の状況を把握したプレイ
(1)前に行くプレイ
これは言うまでもなくゴール方向に向かったプレイで身体の向きは常に前向きであり、タメ(時間)を作るために受けるのではなくボールを受けたらスイッチを入れる機動するための動き
(2)ディフェンス同士の間(ギャップ)で受けるプレイ
フットサルではライン間とも言いますが、ボールを受ける場所はディフェンス同士のスペース。またワンタッチするだけの時間があるDFとの距離感。
(3)フィジカルよりタイミング
ワンツーのようにパスを出してトップスピードで(1)(2)に動くのではなく、味方のタイミングにランニングをしながら合わせ受ける場所を探る動き

(4)DFから意識が無くなった時のプレイ
ワンツーのように相手DFがまだ認識している間に動くのではなく、DFがボール保持者に意識がいき、自分への意識が薄れた瞬間に(1)(2)(3)で動くプレイ

(5)味方の状況を把握したプレイ
味方の判断・動きを的確にみて余力があると判断した場合に(1)(2)(3)(4)で動くプレイ
上記、(1)〜(4)の定義で話を進めていきましょう!!

メリット・デメリット

エントラリーニャスを議論する上で考えなければならないのが2つのコースについてです。1つはディフェンスの前を通過していくプレイ。
2つ目はディフェンスの背後をとるプレイ。余談ですがフットサルの黎明期を支えた選手たちの間でも「前派」「後派」の2大派閥があるくらい意見が割れることがあります。この"前後"どちらのコースを取れば良いのかまずは簡単にメリット・デメリットをまとめてみました。
通過するコースメリットデメリット
DFの前ディフェンスに意識を強く持たせることができる相手に捕まえられやすい
DFの後パスを受けることができれば置き去りタイミングが合わない
簡単に言えばディフェンスの前を通過することで捕まえられやすいが自分(エントラする人)にディフェンス意識を向けさせ、他のプレイを選択させる時間を作ることができる動き方。
一方、背後を取ることによって自分(エントラする人)への意識を失わさせ、消えたところから出ることでフリーな状況を作ることができる動き方。

「永遠のテーマ」ついに決着か?

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